Chromium OSを入れた
2017/03/14
以前からHDDの異常セクタがあって調子の悪かったメインノートを
HDD交換してリカバリしようとしたら、リカバリーディスク作成時のHDDじゃないとダメとかいう仕様・・・
ここはと思い立って、交換したHDDでChromium OSを入れてみました。
2016/12/05修正
Chrome OSと表記していましたが、Chromium OSに修正しました。
Chrome OSはChromebookに搭載(プリインストール)されているOSで、単体での販売がないのに対し、Chromium OSはそのオープンソース版として利用が可能であるという差があるためです。
必要なもの
とりあえずPC以外の材料として
- Chromium OS本体(Chromium OS Build内のDairyより最新版をDLしました)
- 7zipが解凍できるツール(上記ファイルが7zipなため)
- Image Writer for Microsoft Windows(Win32 Disk Imager)
- USBメモリ(4GB以上)
これらを準備します。
DLしたChromium OS本体を7zip解凍、Image Writerを使用してUSBメモリに起動ディスクを作成します。
OSはこれで起動するが
USB起動なので、HDDへインストールします。
Chromium OSでは、Ctrl + ALT + T でターミナルが起動できます。
crosh> というプロンプトが出てきたら、"install /dev/sda" と入力し、エンターです。
他の解説サイトではパスワードが求められる場合もあるようでしたが、私の時はそのままするりとインストールが開始しました。
installと入力のあとは、半角スペースを忘れずに!
インストール作業はこれで完了です。
HDD起動にしたので、速度はそれなりにアップです。
使い心地は問題なし。ただし一部認識しないデバイスも。
結論から言うとすごい快適に使っています。
SSDに換装するともっと早くなりそうなので、余裕があればやってみたい気もしますが
古いPCの再生程度なので、そこまでお金かけなくてもいいかも。
今回インストールしたノートはASUSのU30Jで、6年前に購入したものです。
WLANだけが、ソフトスイッチ(Fn+F2)でON/OFFできる仕様のためか、Chromium OS上ではうまく認識せず、USB外付けのWLANアダプタで運用しています。
以前、8年近く前のネットブックも同様にトライしたことがあったのですが
HDDが認識せず、USBブートでのChromium OS運用しかできませんでした。
各種ドライバが組み込まれてはいますが、古すぎるとやはり難しい物がありますね。
windowsとの対比
オフィスならともかく、プライベート使用ではほとんど困っていません。
簡単にメリットを列挙すると
- ファイル保存はGoogleドライブ、スマホとの連携もできて快適
- 文書関連は、ドキュメント、スプレッドシート、スライドでoffice互換できる
- 起動、終了が早い
- ウィルス対策をwindowsほど考えなくてよい
がっちりGoogle依存になっていくところが好みの分かれるところですが。
また、windowsでもクラウド連携はいくらでもできるので、あえてChromium OSにというところは少ないかもしれません。
しかし、今はwindowsでなくてはならない、ということはないんだなーと気づきました。
デメリットや難点は
- windows・MacOS指定のアンケートなどができない場合があった
- FlashPlayer非対応。
(Google Chrome OSでは標準組み込みのようですが、Chromium OSはオープンソースのため、組み込めないようです。自身でのインストールが必要?) - インターネット接続していないとほぼ使えない
- Chromium OS上のファイルマネージャで見るGoogleドライブが同期できていない
Googleドライブだけでなく、Googleアカウントにログインする都合上でインターネット接続がまず必要です。
オフラインもやりようはありそうですが、まだ未調査なので、「ほぼ」使えないと記載しておきます。
最後の件は、ブラウザのGoogleドライブを利用することで回避していますが、原因がわかっておりません。
なかなか時間が取れませんが、そのうち調査したい。。。
オンリーワンではないが、選択肢として十分
先に述べたように、Chromium OSでなければ・・!というようなことはまだあまり感じていません。
ですがwindowsがもうそこまで必須ではない、という世界になってきたんだなあというのは感じました。
クラウドベースになってきたので、15年使ったNASも故障とともに撤去しました。
写真はAndroidで撮影したら自動でGoogleフォトやOnedriveにバックアップされます。
こういうブログ作成などで広い画面で作業したい時はPCを用いますが、同様のデータはスマホでも管理できるので、まさにいつでもどこでも。
インターネット黎明期のダイヤルアップの頃から考えると、時代の変化が著しいですね・・・(じじいの目)